若鮎長良フットボールクラブ

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2020年 若鮎長良U-15

2020年11月3日

2020年若鮎長良U-15監督の吉原だいきです。
11月1日を持ちまして、3年間持ち上がりで指導したこの学年が引退しましたので、これを読んでくれている選手、保護者、その他関係者の皆様に向けて最初で最後のブログを書きたいと思います。
(好き勝手に思っていることを書くので、ご了承ください)

この学年を受け持ったのは20歳の時で、それまで野村監督の元で手伝いをしていました。
私が大学卒業の年に丁度選手が卒業していくようにこの時期にチームを持ちました。
20歳でチームを持つということは有り得ない話で、たぶんこの事実に1番驚いたのは選手の親なのではないでしょうか。
普通なら若鮎長良に入団するということは、野村監督のもとでサッカーを指導して頂けると思うと思います。
なので、とにかく私は野村監督の名に恥じないよう、選手を育てて行かなければならないと思いチームを引き受けました。
それまで1学年まるまる指導するというのは一時的にはあったものの、まるまる3年間指導するのは初めてのことで、より指導のことを考えながら、よりサッカーについて考えながら日々を過ごしました。
この事により、私は人間として大きく成長できたのではないかと感じます。

自分のことはこれぐらいにしといて、チームのことを書きます笑

このチームの特徴は、とにかくお利口さんが多いことです。
とゆうよりも全員がお利口さんで、素直で、優しいです。
私は若鮎長良に10年間在籍していますが、こんなことは初めてです笑どの学年も1人はひねくれているやつがいて、どっかで相手をおちょくってやろう、という奴が居るのがいつもの若鮎長良だと思っていました。
移動中のバスの中はいつもうるさく、監督に言われたこと以外はやってもいいのかと、いい意味で「ずる賢い」やつが1人も居ないことにまず驚きました。
みんないい子なので、いままでのどの学年よりもまとめやすいことはとても有難かったですが、サッカーをプレーすることについてはいい事ばかりでは無かったです。
相手を騙してやろうとか、裏をとってやろうとか。
そのずる賢さが若鮎長良の長所でもあるので、なかなか苦労しました。
また、負けん気の強いやつも多くは無かったので、勝負どころで1歩ひいてしまう、優しい選手が多かったです。

そんな選手たちですが、私の指導力不足により、なかなか公式戦含め試合に勝利することが出来ませんでした。
3年間合計した勝利数はいままでのどの学年よりも少なかったのではないかと疑いたくなるレベルです。。。1つ上の学年がとても上手かったので、そのギャップがより私の指導力不足に痛感させられました。

そんななか、1番最初に変わってくれたのが でかそら でした。
1つ上の学年の高円宮杯を経験したことらへんから、明らかにプレーの質が変化したのを覚えています。
らいと も1つ上の奥田に感化されたのか、プレーに変化を感じました。
とはいえ、なかなかチーム全体にそれが伝わらず、またコロナウイルスので影響で練習が出来ず、いい準備をして15リーグに参入することが出来ませんでした。
多くの課題はありましたが、1番はメンタル的な所が相手に大きく負けていて、結果15リーグ勝ち点0という偉業??を成し遂げてしまいました。
多分これもいままで1度も無かったことだと思います。

不安のなか、高円宮杯が始まりました。
とにかく監督として、若鮎長良のTOPとして恥ずかしくないゲームをすることと、選手たちに悔いを持たせないよう1試合1試合を臨もうと決意しました。
すると、組み合わせも大きく関わったと思いますが、選手たちは力の限り戦ってくれ、岐阜県ベスト4、東海大会出場という結果を残してくれました。
結果以上にとくに聖和中との試合は、私が3年間で指導してきたことが1番如実に現れたゲームで、とても感動しました。パスの強度、精度、ダイレクトのタイミング、縦パス繋いだ後の関わり、ゴールの奪い方、オフサイドトラップ等、多くのものを見ることができました。
勝ち点0のチームがここまで出来るようになったことが嬉しく、なによりお利口で優しかった選手たちが、ビビることなく相手と戦えていたことが1番の収穫でした。

私が監督をしたことで、勝負にこだわるあまり試合に出れない時間が増えることが不満に思った選手、保護者の方もいたと思います。
また、22歳の学生がチームを指導することに不満があったと思います。
しかし私は後悔はしておらず、このチームを指導できて本当に良かったと思います。
私自身の多大な経験にもなったことはもちろん、選手自身とのコミュニケーションを通して信頼関係も築けたと感じます。

ということで、これからも活躍していくであろう選手たちへ、個人攻撃をします笑
思ったことを書くのでご了承ください。。

1. だいち
この小さな背中に何度助けられたか分からないくらい大きな存在のだいち。東海を含め、だいちの強さに、まさに最後の砦として支えて貰いました。背が小さいゆえにキックが飛ばないことをずっと悩んでいましたが、それを含めてもお釣りが来るくらいゴールを守ってくれてありがとう。絶対的に信頼をしてました。高校ではきっと身長が伸びると思います。3年間何度も言ったけど、だいちの見ている状況が絶対なので、迷わず思ったことを声に出してください。自信をもってサッカーをしよう。

2. らいと(Cap)
スタメンの中でもかなり下手くそなキャプテンです。キックに自信をもってるけど、それもスタメンの中で下手くそな方です笑。でも1番チームメイトの信頼を得ています。なのでこのチームのキャプテンに任命しました。1番元気なそうに見えるけど、1番繊細な選手。1,2年のときはすぐ弱音と言い訳を言うのでめちゃくちゃムカついて増した。(昼食後の試合中に急にいなくなってコートの端で吐いてたときは殺したくなりました笑)  ただ、チーム1の身体能力に何度も助けられました。高校でもその力を活かして、より強い選手になってくれると思います。キックの質と、プレーの連続性を意識していくといいね。

3. ちびそら
どこのポジションでも器用にこなします。ちびそらです。そらがチームに2人居て、小さい方なのでちびそらです。本人がどう思っているか分からないけど、私は気に入ってます笑。急にCBにすることになった時でも、嫌な顔せず最後までやりきってくれました。サッカーIQが高い選手で、伝えたことは大体理解してやろうとしてくれるのは、ほんとに有難かったよ。その能力をいかして、新たな監督の元沢山技術を吸収してね。もっと頭を使って、つぎの予測を立て続けれるといいね。

4. ゆうし
中2です。県トレです。ゆうしは前のポジションをやりたかったと思うけど、SBのゆうしが1番魅力的だと感じていました。ゆうしのスピードは県でもトップレベルで、特にサイドでの1対1は1番安心して見ることが出来た。そして、奪ったあとのスピードあるドリブルはとても魅力的で誰にも止められないし、信用出来ました。ゆうしはあと1年あるから、より技術を磨いて来年のチームを頼みます。スピードが止まらないようにドリブルのコースとタッチの精度を上げていこう。

5. ほりゆうと
中2です。CBです。めちゃくちゃ信頼してます。中2とは思えない落ち着きと、そのDF能力で、最後までチームの柱としてやってくれました。最初は静かな選手で1人でなんとかしようと思ってやってたけど、時期が過ぎていく度に、コーチングにより周りを使える選手に進化しました。今度は同じ学年でまた1からのチームDFのやり直しだけど、ほりゆうとの考えてる事は全部正解してるから自信を持って周りにコーチングしてください。来年も頼むよ!

6. るく
スタメンで1番下手くそです。なのに何故か自分に1番自信をもっています。なにか自分は特別な存在なのだとたぶん心の底でおもってます笑。ただの口だけの選手だと思ってた時期もありましたが、高円宮杯でのプレーは相手にほんとに強かった。東海では負けたけどMVPだとおもってます。るくの気持ちが入ったプレーは相手にプレッシャーをかけるだけじゃなく、味方も感化されます。それを高校でも生かせるといいね。よくある空元気だけは注意だけど笑

7. ゆうと
チーム唯一の左利き。でも小心者で、プレーに自信がない。ただ、いけると思った相手にはめちゃくちゃ凄く、特にゆうとの左からのクロスで数多くの点を得点しました。常にそのメンタルでできると、ゆうとはもっと凄い選手になるとおもってます。また、シュートが1番強いから、もっと自信をもって打っていくことがこれからのゆうとに必要な事だと思う。高校ではより強いメンタルでできるといいね。

8. りゅう
臆病さではチーム1です。あと身長。やばっ、上手っが口癖です。対戦チームをみると大体言ってます。プレーする時はめちゃくちゃゆっくり走るのに、普通に走ることは別に遅くないです。(騙されないぞ!!) もっとやれるはずの選手でした。りゅうのパスがチームで1番精度がよくて、チャンスを作り出す確率が高いです。プレーが遅いならより頭を使って常にダイレクトで狙えるポジションでボールを受けることが出来るといいね。りゅうはまだまだこれから。

9. なかやま
ボールを蹴ると必ず右回転がかかります。中山です。お兄ちゃんに性格がそっくりで、負けん気が強いしやってやろうという気を常にもってます。(弟もそっくりです) 回転がかかる+キック力が高いので、左からカットインしてのシュートは確率よくゴールします。これにはもっと自信を持っていいと思う。高円宮杯ではなかやまの得点にほんとに助けられたし、ストライカーとしての貫禄が少しだけど漂ってた。高校ではもっと自分の武器を生かすためにはどうするか、ということに頭を使ってやれるといいね。

10. ともかず
遠征にいくと骨折します。小さいです。でもプレーのセンスはチームで高い方で、インテリオールっぽさが1番ある選手。2年まではどこか自分に自信がなく、これは試合に出せないなと思っていたけど、3年になると吹っ切れたのか、自信をもってプレーするようになりました。ともかずはもっと自分をだしていいと思う。東海では緊張のせいか、なかなか思うようなプレーが出来ず悔しかったと思う。その悔しさを高校で力に変えて頑張って下さい。もっとやれるぞ。

11. りと
1年です。ただ1番上手い。常にチャンスを狙ってます。上手いことはもちろんだけど、ほんとに凄いと思うのはメンタルの強さだと思う。3年相手にもチャレンジを怖がらない、味方をコーチングする、などはなかなか出来ることではない。来年も1つ上の学年だけど、そのメンタルの強さをもって戦って下さい。

12. たいしん
体幹めちゃくちゃ弱いです。ただ、たいしんのパスのタイミングはチームで1番よく、右SBからトップに入るボールは1番良かった。サッカーをもっと考えてやると、やれることが格段に増えてもっと楽しくなる。まだまだ楽しいのはこれからだから、高校は楽しさに気づいてくれるといいな。

13. だいき
6年の頃は関取だったけど、いつの間にか縦に伸びスラスラになりました。インテ上がりだからか、ダブルタッチが異常に上手くてビックリしました笑。めちゃくちゃ自分のプレーに自信がなく、常に弱気。だけど、だいきには身体もあるし、足元の技術もある。だからもっと自信をもってプレーしてほしい。あと少しだよ。

14. けいいちろう
中2です。あまり特徴のある選手では無いです。ただ、伝えたことは一生懸命頑張ってくれる選手。上手くいく時といかないときの差がめちゃくちゃあって、評価がとてもしにくいです。練習では上手いけど、試合になると上手くいかないことが多いから、試合を見に来た周りのコーチからは評価が高くないです。。。けいいちろうの練習どうりのプレーができたら、チームは活性化します。なので、どうしたら上手くいくようになるか、試合中にもっと考えてプレーをしてください。来年はお前が引っ張るんだぞ!

15. たいち
左SBです。たいちもプレーになかなか自信を持ってやれない選手で、つねに怯えながらサッカーをしているように見えます。ただ、たいちの体の強さは凄いし、スピードもあります。もっと自信をもちましょう。東海では自分の思うようにプレーができなくて、すぐ変えてしまったけど、あのスピードで判断が出来るようになればもっとすごい選手になります。高校ではまずその判断の速さを意識してやれるといいね。

16. でかそら
大きい方のそらです。今年の16番。高円宮杯前に大きな怪我をしてしまい、残念ながら高円宮杯はプレーすることができなかったけど、私はこのチームの16番としてベンチにいて欲しかったから全試合でベンチに入れました。チームの柱として試合に出したかったけど、本人が1番悔しいだろうなと思い、近くで試合を見て欲しかったからです。この悔しさは高校で必ず生きていくと思うし、でかそらなら必ずチームの中心としてやっていけます。あせらず努力を重ねてね。

17. しゅんた
大変小さいです。足元の技術はとても高いけど、判断が遅い時がある。相手に体をぶつけられるとしんどいから、ボールを受ける前にする判断材料をもっと増やしていこう。それが出来れば来年はスタメンだよ。

18. りつ
体がふにゃふにゃです。軟体動物かも。なにをするのか分からないプレーをします。相手からするとめちゃくちゃ危険で、実際15リーグでもりつの得点が結構ある。ただ、理屈がないからもう一度再現出来ません。高校ではもっと理屈的に考えてやれるといいね。もっとやれることが多い選手だと思ってるよ。

19. りくと
だいちの弟です。2年のときに13から招集した選手で、そのときはプレーの判断が遅くて途中で13に戻した選手。高円宮杯から上に上がって貰ったけど、とても上手くなっていて驚きました。途中出場からチャンスメイクとセカンドボールを1番拾ってくれてとても頼りになった。来年は中心の選手になると思うから、よりチームの柱として自覚をもってプレーしてください。

最後に。。

選手、保護者の皆様。3年間ほんとにありがとうございました。これからの選手の活躍を心から祈っています。私の指導力不足により、また経験不足により数多くのご迷惑をおかけした事と思います。それでも最後までチームの指導者としてやりきる事ができたのは、保護者の皆様と、選手のみんなのおかげでしかありません。ほんとにありがとうございます。選手のみんなは、これかたくさんの壁にぶつかると思います。そのときは、私が3年間で1番伝えたことで、
何故そうなったか
どうしていきたいのか
そのためにどうするのか
を、思い出してくれると嬉しいです。

まだまだ君たちの可能性はこれからだ!!

2020年若鮎長良U-15 監督 吉原だいき